GEMN『ファタール』の歌詞の意味はライナーノーツにヒントが!

推しの子2期のOPでもあり、GEMN(キタニタツヤ・中島健人)の曲でもある、『ファタール』。

今回はこの曲の歌詞や意味を考察したいと思います。

過去、GEMNの正体考察などもしていますので、今回は歌詞を詳しく見てみました!

目次

『ファタール』の歌詞の意味を考察する前に。

GEMNの正体考察の際に、おふたりのライナーノーツがありました。

そこに歌詞への想いが触れられているので、そちらを改めて紹介したいと思います。

キタニタツヤのライナーノーツ

喪失と経験、証人に対する過剰な飢餓感、自身の外部の特定の物事への依存傾向など、なんらの「”私”にまつわる致命的な欠落」を抱え、その欠落をも利用して自己表現のエネルギーに変えるために「モノやコトを創る/それを人前に立って発表する」道を選んでしまったこと。

アクアとルビー、舞台に立つ俳優たちやクリエイターたち、GEMNを名乗る僕たち二人、それにおそらく星野アイまでもが共通して持っているであろう歪みがそれですが、その歪みこそが煌めきの源泉であると【推しの子】は教えてくれました。

「ファタール」は、人生を狂わせてくれたものへのラブソングとして作りました。
楽しんでいただけますように!

GEMN公式サイト キタニタツヤのライナーノーツ

ざっくり解釈すると、表現者(歌手・役者・芸術家など)は、私の中に決定的に欠けたものがあり、それさえも利用して自己表現していく。その欠けたものを歪みと表現しており、その歪みを煌めきの源泉であると。

人生を狂わせてくれたもの。

例えば推しの子で言うなら、アクアの人生を狂わせたのは、母であるアイであり、その死であり、殺人犯であり。

それらを飲み込んで表現していく、アクアの生き様と考えればわかりやすいかと思います。

復讐のためだけでなく、役者などの活動も全て、<アイ>のために生きてますよね。

中島健人のライナーノーツ

「ファタール」は”光に憧れてしまった影の物語だと思う。

「アイドル」そして【推しの子】に出会ったあの日。
幼少期の頃から、誰かに焦がれ、憧れ続け
「1番になりたい」と今の今も思い続けている僕に完璧と究極を教えてくれたアイ。

様々な決断が重なった直後に
突如、この機会が訪れたのは”真実”
アイがくれた言葉を大切に”アイドル”として走り続けている時間の末にこの舞台に出逢った。

キタニタツヤさんとお互いの人生の歴史を開示しあった時に、共鳴する部分がとても多かった。
2人でこの曲を創り上げられたこと、”GEMN”の誕生を誇りに思う。

「ファタール」はアクアたちの歌でもあり
僕らGEMNの歌でもある。
ただ1つの”アイ”を信じられるだけで、
信じてもらえるだけで僕は前にさらに力強く前に進める気がする。

運命的なアイを、この夏はあなたに届けたい。
完璧で究極なアイを。

GEMN公式サイト 中島健人のライナーノーツ

中島健人さんのライナーノーツは、中島健人さんの想いに溢れていますよね!

歌詞に関係するなら、青下線部分かと思います。

アクアたちは、アクアとルビーと考えると、アイはお母さん。

アイは2人の将来がどうなるのかなって楽しみにしてくれてましたよね。

アクアたちは、アイに無償の愛を貰えてることを信じられるのであれば、

さらに前に進められると思えますよね。

『ファタール』歌詞の意味は、ライナーノーツがヒントになります。

ではここから『ファタール』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。

ファタールはアクアの心情だと想定すると非常に想像がしやすい曲となっていますね!

むしろアクアの曲とっていも過言ではないと思います!

Aメロ

また夢から覚める 濡れた瞼を開ける
狂おしいほど思い残す 遠い日の無力さを呪う
身を焼かれるような絶望も糧にはなろうか
憧れに焦がれるまま燃やし続けている

まだ自分自身が幼く、母であるアイを守ことができなかった後悔と絶望を引きずっています。

<身を焼かれるような絶望も糧>これはキタニタツヤさんのライナーノーツの歪み部分になりますね。

キラキラお星様宿したあなたのeyes
カラカラ渇いて可哀想なlack of 愛?
全てを孤独から救う眩しい光
僕にだけ落ちる影はあなたのせい?
致命的な欠落をくれたね
身勝手な巨星、狂わされた生

ここでいう<あなた>は間違いなく、母であるアイのことだと思います。目に星ありますし!

アイは天才的なアイドルなので、一般的には光のような存在ですが、

復讐に生きるアクアは心に闇を抱えたままです。

身勝手な巨星は、光を発する太陽だと考えるとわかりやすいかと思います。

誰かのことを考えて照ってるわけでもないし、たまに太陽光フレア出してくるし。身勝手ですよね。

そんな太陽のような光のアイに、狂わされた人生。なんですが、

「致命的な欠落をくれたね」

このワードがキタニタツヤのライナーノーツのかなりリンクするんです。

人生を狂わせてくれたものへのラブソング

そのアイのくれた致命的な欠陥のおかげで、よりアイを想う<愛>を感じるフレーズだと思います。

お願い、声を聞かせて、声を聞かせて
絡まって歪んでしまった傷さえ
くれたのはあなただけ、あなただけ
お願い、僕を見ていて、僕を見ていて
宿命に刻まれた痛みさえ武器にして
いつかの後悔すら照らせるように

アクアの心の奥底の叫びを感じるフレーズが連続します。

致命的な欠陥をくれたのは、アイ。だからこそより結びつきを強く感じられる。

アイに見ていてもらえるだけで、前にさらに力強く前に進める気がするんですよね。

そして母を目の前で亡くしてしまった、無力な自分の後悔も、次は自分の光で照らせるように。

だから前に進むんだと言う想いを感じますね。まさに中島健人さんのライナーノーツだと思います。

Aメロ サビ

あなたがいないと生きていけない 何もかも捧げてしまってもいい
あなたの愛がまだ足らない 欠けたものは何で埋めたらいい?
致命的、致命的、致命的な愛
運命的、運命的、運命的なI
必然的、必然的、必然的な哀
僕を見ていてね、最愛のファタール!

キタニタツヤのライナーノーツの冒頭に、

「喪失と経験、証人に対する過剰な飢餓感、自身の外部の特定の物事への依存傾向」とありますが、

アイを失ったアクアの状態だと想像すればわかりやすく、まさにこのサビのフレーズになります。

アイを失った経験から、アイを求めて心が渇き、その心の渇きを何で埋めたらいいのか?

そんなアクアの心情を歌った部分になります。

致命的に人生を狂わせてくる<愛>

意思や努力でなんとか運命を変えようとする<I(僕)>

しかし必然的にやってくるのは<哀(かなしみ)>

それほどまでに、身勝手に僕の人生を狂わせていくアイなのですが、

そのアイこそが、アクアにとっての最愛の人<ファタール>なんですね。

「ファタール」は、人生を狂わせてくれたものへのラブソングとして作りました。

まさにライナーノーツの通りなんですよね

Bメロ

キラキラお星様宿したあなたのeyes
カラカラ渇いて可哀想なlack of 愛?
遥か彼方から放たれた美しさに
灼かれた眼、もがれた羽根、創造的堕天

もう手が届かない存在となってしまった、アイ。しかしそれを求める想いが強まるほどに

盲目的になり、自由に動き回ることができない。

そして堕天。影に堕ちていく。堕ちていくのは創造的。つまりそうなるように造られていると言うことですね。

まさに致命的であり、運命的であり、必然的な堕天だといえます。

あらゆる視界をジャック
その輝きはエゴイスティック
胸の奥仕舞った感情さえ
引っ張り出して昇華して
僕という運命を全部抱きしめていく

アイが与えてくれたものは、アクアに多大な影響を与えています。

アクアは幼い頃から復讐という視点で生きてきていました。つまりアイにジャックされてました。

でもそれも全部全部含めて、アイは大きな愛でアクアを包んでおり、

それもアクア自身もわかっているんですね。

Bメロ サビ

あなたがいないと生きていけない 眩しさでこの身を照らして欲しい
あなたの愛がまだ足らない 夢の中でもらうしかないのに
致命的、致命的、致命的な愛
運命的、運命的、運命的なI
必然的、必然的、必然的な哀
誰のものでもない 最愛のファタール!

そして、またアイの愛を求める心の奥底の渇望が滲み出してきます。

夢の中でしかもらえないという絶望感も感じてきますね。

ブリッジパート

何度悔やんだだろう 何度呪っただろう
どれほどの幸福を注いだとしても 満たされることのない器
何度夢見ただろう 何度願っただろう
僕の胸で膿み続けている傷を撫でる手を

アイを守れなかったことを何度も何度も悔やみ、そして何度も何度も自分を運命を呪ってきた。

そして幸せなことがあっても、何も心は感じなくなってしまっている。

この自分の心を蝕み続けているこの気持ちを、癒してくれるアイをどれほどまでに願ったか。

この舞台で足掻くことをやめない ただ一つのアイに近づきたい
固く定まったこの宿命 あの星の光からこぼれた闇

宿命は運命と違って、自らの努力で変えたりできず生まれながらに決まっていることを指します。

闇は、目に星を宿したアイの子供である、アクア自身を指しています。それが宿命だと。

この辛い人生が定まったもので変えたりできないとしても、足掻いてやるという固い決意を表しています!

そして再びサビへつながっていきます!

まとめ:GEMN『ファタール』の歌詞の意味はライナーノーツにヒント

今回はGEMNの『ファタール』の歌詞の意味について調べてみました。

キタニタツヤさんと中島健人さんのライナーノーツの内容がかなりリンクした曲だなと思いました。

「ファタール」は、人生を狂わせてくれたものへのラブソング。これが本当に当てはまるなってすごく感じました。

推しの子は、2期が終わっても物語ラストまで続くと予想されるので、

GEMNとしてまた曲を出してほしいなと思ったりしています!

GEMNの曲をもっと聴きたくなりました!!!

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